コロナ時代に考えるオンライン授業のメリットとデメリット

新型コロナ感染が中国の武漢で見られた当初、これは対岸の火であると軽く見ていた人がほとんどでした。
サーズやマーズと言った新種のウイルスが世界で流行しても、島国の日本には流入せず難を逃れた経験から甘く見ていた識者や政府関係者も多かったのです。
コロナウイルスは想像以上に感染力が高く、あっという間に日本のも流入し、感染を急速に拡大していったんです。

他のウイルスよりも防御しにくいことが問題

新型コロナウイルスの感染は、接触や飛沫の他空気感染つまりエアロゾル感染の疑いも考えられ、他のウイルスよりも防御しにくいことが問題です。
マスクや消毒の他、ソーシャルディスタンスが必要となり食事の場面や会話で簡単に感染してしまうわけなのです。
人間の社会生活で、人と距離を置くことは本当に厳しい状況です。
人と対面で会話したり、食事しながらミーティングしたり、接客でお客様とコミュニケーションを図ることさえ難しくなってしまうからです。
満員電車、満員の会場など人が密になってしまう現象も多く、それらを回避するとなると今まで当たり雨としていた日常生活も変えざるを得ないのです。

職場でクラスターが発生することも珍しくない

職場も当然社員同士が顔をつきあわせデスクワークをしたり、ミーティングをお行います。
職場でクラスターが発生することも珍しくありません。
職場でウイルスに感染し、家庭に持ち込んで家庭内感染が今最も問題となってます。
家族で日常生活を送るとトイレや浴室を共有し、そこでウイルス感染が進むともいわれます。
家族であれば寝食を共にし、狭い空間であるために完全にウイルスをブロックすることはほぼ不可能です。

学校生活にも大きな影を落としている

こうした状況は学校生活にも大きな影を落としています。
学校も集団生活が強いられる場所であり、教室には人と人の距離を十分あけるスペースはありません。
先生が教壇に立ち、教えることで飛沫が教室中に拡散することも考えられます。
給食では飛沫が飛ぶことが考えられ、トイレや洗面も共有なので感染確率は高まります。
当初新型コロナウイルスは子供には感染力が弱いとされていましたが、変異を繰り返すことで今では子供の間でも大流行となってます。

オンライン授業のメリット

こうした背景で今年になって本格的に小学校や中学校などで、オンライン授業に乗り出しています。
生徒一人一人にパソコンを支給し、在宅で授業を受けられる取り組みを行政が先頭を切って行ってるんです。
オンライン授業は、遠隔でありながらもきちんと授業を受けられ勉強できるメリットがあります。
人と人との接触を回避できるので、感染確率は飛躍的に低下し命を守ることに大きく貢献してくれます。
日ごろパソコンに触れることも少なかった生徒も、このオンライン授業をきっかけにパソコン操作を必然的に勉強することになり、デジタル化の社会に向けて良い効果をもたらしているとも言えます。
そしてオンライン授業であると、不登校の生徒にも学習の機会が開かれ、誰でも平等に教育の機会が与えられるのが最大のメリットでしょう。
オンラインであれば友人にいじめられたり、仲間から外されるということがありません。
内向的で引きこもりがちな生徒でも、いじめリスクがないと安心して授業を受けられるようになります。
その反面オンライン授業は、人と人とのコミュニケーションや集団生活の経験ができなくなります。
そのために、仲間づくりをしたり、友達と勉強以外の思い出作りをする機会が無くなってしまうのがデメリットと言えます。

まとめ

人間は人とのコミュニケーションで様々な価値観を知ったり、時には人と討論を戦わせたり、傷つき涙すると言った経験を経て人間としての心を育み大人になっていくんです。
こうした経験をオンライン授業では経験することが難しく、かけがえのない青春の思い出を作れないのも問題と言えるでしょう。